ネックグラフト
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オールド5弦のネックグラフトを行いました。この楽器はとてもボディーストップ(表板の上端から駒の切れ目)が長く本来であればもう少し弦長が長くなければいけなったのですがおそらく弦長を優先させてネックの長さを決めたのだと思われます。結果ネックが短くオクターブのGの位置がとても深い楽器になっていました。ネック付け根付近の音程はボディーの長さとネックの長さのバランスによって変わってきます。ボディーストップに対してネックが長くなればオクターブの位置は上ナットの方向に、またボディーストップに対してネックが短い場合はオクターブの位置は駒の方向になります。
よくネック付け根付近のFシャープあたりが深いとか浅いというのはこのことによっておこります。
今回の楽器はとてもネックが短かったため弦長は伸びることになるのですがでその辺りの音程を取りやすくするためと楽器全体のバランスを考えネックグラフトを行いを弦長を長くすることになりました。
元は105.5cmだったのですが相談の上110cmまで伸ばしました。またネックの張り出しや角度、ネック自体の太さを考え弦長が伸びたとしても演奏性を損なわないよう作業いたしました。
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